染色で歴史のある「京都」でのプリント
京都のプリント染色のはじまり
江戸時代中期、扇の絵師「宮崎友禅」の作品が京都の町人を中心に流行しました。その画風が当時の多くの人々の心を掴んだことをきっかけに、後に染物の図案家としてその名を馳せることとなりました。
また、ちょうどその頃の京都は、染色技術の向上により産地として栄えていました。
江戸時代京都の「芸術」と「生産技術」の発展が”京都プリント”の現在を形作っています。
プリントの種類
プリント方法は次の3種類です。
- 捺染プリント
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染料を糊に溶かした色糊で生地に柄を描き、染料を水蒸気で加熱し浸透させたのちに、不要な付着物を水洗いで除去する方法
①オーバープリント
最も一般的なプリント技法で、白や無地染の生地に色糊で模様を印捺し、乾燥後に熱処理(蒸し)で染着させる方法②抜染プリント
パッド(無地染)した生地を投入後、抜染剤で色を抜きつつプリントし、染着させる方法 - 昇華転写
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分散染料でプリントした転写紙に200℃前後の熱と圧力をかけ、インクを気化(昇華)させることで、繊維に色を浸透させるプリント方法
- インクジェットプリント
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型を使用せず、図案をコンピューターでデータ化し、繊維に適合したインク(染料)をプリンターから直接下生地に吹き付けてプリントする方法
「京プリント®」商標ラベル
京都で生み出される高い意匠力と技術。ハイレベルのプリントを証明するのが「京プリント®」の商標ラベルです。当社のプリント生地の多くは、この商標の認定工場で作られています。安心の高品質です。
"Kyo Print®" "京プリント®" "京都プリント®"は当組合が特許庁の「団体商標登録」を取得しており、当該製品が京都でプリント染色されたものであることを証明するものです。このタグは下記の当組合員染工場でプリントされたものにだけ付けられます。他産地で染色加工したもの、或いは非組合員は使用できません。
京都プリント染色協同組合 ホームページより
こちらのラベルは京プリント®生地を使用した製品状態の商品に添付することができるものです。
合繊繊維で進化し続ける北陸産地のジャカード
北陸は合繊繊維の国内最大生産地と言われています。
最大といわれるのは、降水量も高く多湿な北陸の気候は静電気が発生しにくく、合繊繊維の生産に適した環境であるためです。
アジアを中心として合繊繊維の生産・コスト削減の国際競争が激化する中、北陸産地では高い技術力と品質に強みを持ったものづくりで差別化し、意匠性の高い服地はもちろん、高機能加工やアパレル以外の産業資材の開発・生産も積極的にすすめています。
古くから培い、現在も進化し続ける”高い技術力”でつくられた”高品質”の北陸産地の合繊繊維は、「メイドインジャパン」ブランドとして世界からも高い支持を受けています。
北陸ジャカード×京都プリントの融合「5GOJQプロジェクト」
5GOJQプロジェクトの一環で始まったジャカード×プリント。
北陸産地の繊細なジャカードと、京都の染工場による上質なプリントは、数々のヒット商品を生み出しました。
シホンカット、サテンジャカード素材に、意匠性の高いプリントをのせて、オリジナリティのある生地を提案します。
サテンジャカード×プリント
繊細な質感と上品な光沢感があるサテンジャカードのシリーズ。
プリントは、柄と柄を重ねることで、奥行きを持たせて立体的に仕上げています。
ジャカード種類別 魅力いっぱいのプリント品番をご紹介
カラミ織り×プリント
経糸を絡ませながら織る、丈夫さと繊細な透け感が特長のカラミ織りシリーズ。
組織や素材にこだわった希少性のある商品を無地、染め分け、プリントで展開中。
カットジャカード×プリント
透け感のあるベースに、ジャカード織りで表情をつけた立体感が特長のカットジャカードのシリーズ。
シホンベースのP100%と平織りベースのC100%でそれぞれ展開中。
コシラカット×プリント
透け感のあるベースに、シンプルなスクエアでアクセントをつけたカットジャカードのシリーズ。シホンベースのP100% と平織りべースのC100%で、無地・プリントそれぞれ展開中。